神戸・三宮の玄関口で、大規模な駅前再開発が進んでいます。
JR三ノ宮駅の南側で建設されているのが「(仮称)JR三ノ宮新駅ビル」です。JR西日本、都市再生機構(UR)、JR西日本不動産開発が共同で進めており、2029年度の開業が予定されています。
新駅ビルは商業施設だけではなく、ホテルやオフィス、駅前広場上空のデッキなどを備える複合施設です。三宮に集まる複数の鉄道駅と街をつなぎ、乗り換えや街歩きをしやすくする役割も担います。
JR三ノ宮新駅ビルの計画概要
2026年時点で公表されている主な計画内容を整理すると、次のようになります。
| 計画名称 | (仮称)JR三ノ宮新駅ビル |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県神戸市中央区雲井通8丁目1-2 |
| 敷地面積 | 約8,600平方メートル |
| 延床面積 | 約91,500平方メートル |
| 階数 | 地下2階・地上30階・塔屋2階 |
| 高さ | 約155m(神戸市の景観資料では約156.2m) |
| 主な用途 | 商業、ホテル、オフィス、広場など |
| 工事 | 2024年4月からビル工事を実施 |
| 開業予定 | 2029年度 |
高さ約155mという規模は、JR西日本が主体となる開発として過去最大とされています。
2026年6月にJR西日本などが発表した情報でも、2024年4月から工事を進め、2029年度の開業を目指していることが確認されています。
商業施設・ホテル・オフィスが入る大型複合ビルに
新駅ビルの大きな特徴は、JR三ノ宮駅を利用するためだけの建物ではなく、買い物、宿泊、仕事、待ち合わせなど幅広い用途を集約することです。
JR西日本が2026年5月に公表した資料では、導入予定の主な機能は次の規模とされています。
| 用途 | 公表されている規模 |
|---|---|
| 商業施設 | 店舗面積 約19,000平方メートル |
| ホテル | 約250室 |
| オフィス | 賃貸面積 約7,000平方メートル |
| 広場 | 駅前広場上空デッキ |
商業施設については、神戸の産業や食文化などを生かし、「神戸ならでは」の価値を体験できる施設を目指す方針が示されています。
ホテルについても、単に宿泊するだけではなく、神戸の食やアート、音楽など地域の文化を感じられる施設とする方向性が示されています。
一方、具体的なショップ名やレストラン名、ホテルブランド、各フロアの詳細な店舗配置などは、今回確認した公式発表ではまだ明らかになっていません。
高さは約155m?約156m?公表資料によって数字が違う理由
JR三ノ宮新駅ビルを調べると、「高さ約155m」と「高さ約156m」の両方が見つかります。
これは別の建物を指しているわけではありません。
JR西日本の2026年の資料では高さを「約155m」としています。一方、神戸市が公開している景観に関する計画資料では、より細かな数値として「約156.2m」と記載されています。
そのため、計画を大まかに紹介する場合は約155m、建築計画上の数値を基にすれば約156mと表現できます。
なお、さらに古い情報では「高さ約160m」「地上32階」と紹介されている場合があります。
2022年に公表された当初計画は、延床面積約10万平方メートル、地上32階、高さ約160mでした。その後、設計が具体化する過程で計画が変更され、2024年の工事着手時には延床面積約91,500平方メートル、地上30階、高さ約155mとなりました。
| 2022年公表時 | 現在の計画 | |
|---|---|---|
| 延床面積 | 約100,000平方メートル | 約91,500平方メートル |
| 階数 | 地上32階 | 地上30階 |
| 高さ | 約160m | 約155m 景観資料では約156.2m |
| 開業予定 | 2029年度 | 2029年度 |
古い記事を見る場合は、32階・約160mという当初計画と、現在工事が進められている30階の計画を混同しないよう注意が必要です。
新駅ビルと歩行者デッキで三宮の乗り換えも変わる
今回の再開発は、新しい高層ビルを建てるだけの計画ではありません。
JR三ノ宮駅周辺には、JRのほか阪急、阪神、神戸市営地下鉄、ポートライナーなど複数の交通機関が集中しています。その一方で、駅同士の位置関係や乗り換えルートが分かりにくいことが長年の課題となっていました。
新駅ビル周辺では歩行者デッキの整備も進められ、ミント神戸方面から神戸交通センタービル方面までをつなぐネットワークが計画されています。
JR三ノ宮新駅ビル周辺のデッキは、新駅ビルとあわせて2029年度頃の完成予定です。
これにより、鉄道同士の乗り換えだけでなく、駅から周辺の商業施設や街へ移動する動線も改善されることが期待されています。
駅前には人が滞在できる広場空間も整備
新駅ビルでは、駅前広場の上空にもデッキ状の広場を設ける計画です。
従来の駅前のように「通過する場所」としてだけではなく、待ち合わせや休憩、イベントなどにも使える、人が滞在できる空間をつくることが大きな特徴です。
さらに神戸市が進める「三宮クロススクエア」と連携し、駅前を車中心から人と公共交通を優先した空間へ変えていく再整備も進められています。
新駅ビルの低層部に商業施設、周辺に広場やデッキが配置されることで、建物の内部だけではなく駅前全体に人の流れを生み出す計画となっています。
2026年時点では建設工事が進行中
JR三ノ宮新駅ビルは2024年4月から本格的なビル工事が始まりました。
2026年6月の公式発表でも2029年度開業に向けて工事を進めていることが示されており、三ノ宮駅南側には工事ヤードが設けられています。
工事の進捗によって周辺の歩行者動線が変更される場合もあるため、三ノ宮駅を利用する際は現地の案内にも注意が必要です。
現時点では「2029年度開業」までが公表されており、具体的な開業日については発表されていません。
今後はテナントやホテルの詳細発表に注目
JR三ノ宮新駅ビルは、地上30階、高さ約155mの規模で建設が進む、三宮駅前の新たなランドマークとなる計画です。
商業施設約19,000平方メートル、約250室のホテル、オフィス、駅前広場上空デッキなどが整備され、2029年度の開業が予定されています。
また、駅ビル単体の開発ではなく、歩行者デッキや三宮クロススクエアと一体になって、三宮駅周辺の乗り換えや回遊性そのものを改善する点も重要です。
今後は、具体的な開業日、商業施設のテナント、ホテルブランド、詳細なフロア構成などの発表が注目されます。
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