広島市西区観音新町で計画が進む「ひろしまモビリティワールド」の開業予定が、2027年春から2028年春へ変更されました。
運営会社は2026年7月17日、建設資材の調達環境が悪化し、工事着手に向けた準備に想定以上の時間がかかっていることを延期理由として発表しています。
一方で、施設計画そのものは進められており、モビリティ体験に加えて広場やカフェ、緑地、イベントスペースなどを組み合わせた複合施設になる予定です。
ひろしまモビリティワールドの開業は2028年春に変更
株式会社ひろしまモビリティワールドは、当初予定していた2027年春の開業を1年延期し、2028年春に変更すると発表しました。
| 項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 施設名 | ひろしまモビリティワールド |
| 開業予定 | 2028年春 |
| 従来の予定 | 2027年春 |
| 所在地 | 広島市西区観音新町4丁目2874番94ほか |
| 敷地規模 | 約11ha(2026年3月公表時点) |
| 主な計画 | モビリティ体験、広場、カフェ、緑地、イベントスペースなど |
現時点で発表されているのは「2028年春」までで、具体的な開業日については公表されていません。
なぜ1年延期された?建設資材の調達環境が影響
開業延期の主な理由は、建設資材の調達環境です。
運営会社によると、世界的な資材供給網の混乱により、建築工事に必要な資材を安定して確保することが難しい状況が続いています。このため、工事開始に向けた準備に当初の想定以上の時間が必要になり、工事計画の見通しを確実に立てにくくなったとしています。
2026年3月31日の発表では、同年4月初旬に着工し、2027年春に開業する計画が示されていました。しかし7月17日の新たな発表では、予定ありきで工事を進めるのではなく、安全と品質を優先して開業時期を変更する判断が示されました。
今回の発表は事業中止ではなく、開業時期の変更です。運営会社は施設計画について引き続き検討を進めています。
ひろしまモビリティワールドはどんな施設?
ひろしまモビリティワールドは、自動車だけに限定した施設ではなく、「モビリティ」を軸に人や地域、技術、文化をつなぐ複合施設として計画されています。
2026年7月の発表では、現在の施設計画として次のような空間を一体的に配置する方針が示されています。
- モビリティを体験できるエリア
- 広場
- カフェ
- 緑地
- イベントスペース
特定の乗り物を体験するだけではなく、子どもから大人まで一日を通して滞在できる場所を目指している点が特徴です。
また、公式サイトでは常設の大型ステージを備え、音楽フェスやスポーツイベント、展示会、地域マルシェなど幅広い催しに対応する構想も紹介されています。
約11haの敷地に多目的スペースやEVカートも計画
2026年3月時点の公式発表では、計画地の敷地面積は約11haとされています。
同時点の計画では、施設の中核として1万人規模を収容できる多目的スペースを配置し、EVカート体験などのモビリティ関連コンテンツや各種イベントを展開する方針が示されていました。
その後も施設の設計や構想は検討が続いているため、個々の設備やコンテンツについては開業までに変更される可能性があります。2026年7月に公開された完成イメージでは、カートエリアについて将来的に大屋根を建設する計画も示されています。
場所は広島市西区観音新町
計画地は広島市西区観音新町4丁目2874番94ほかです。
株式会社ひろしまモビリティワールドは、2025年4月14日に広島県との間で事業用定期借地権設定契約を締結しています。対象となる約11haの県有地を活用し、にぎわいの創出を通じて地域経済の活性化につながる施設を整備する計画です。
一方、開業後の具体的な交通アクセスや来場者向け駐車場の詳細などは、今後の正式発表を確認する必要があります。
イベント施設だけでなく災害時の防災拠点にも
ひろしまモビリティワールドには、観光・レジャー施設とは別に地域の防災拠点としての役割も計画されています。
広島県と株式会社ひろしまモビリティワールドは2026年3月31日、大規模災害時に施設を使用するための協定を締結しました。
県内や近隣県で大規模災害が発生した場合などには、施設の広いスペースを救援物資の輸送や、警察・消防・自衛隊など救援部隊の集結に活用する想定です。
通常時のイベント・交流拠点と、非常時の防災拠点という2つの機能を持つことになります。
2027年春から2028年春へ|これまでの動きを整理
| 時期 | 主な動き |
|---|---|
| 2025年4月 | 広島県と事業用定期借地権設定契約を締結 |
| 2026年3月31日 | 2026年4月初旬の着工、2027年春の開業予定を発表 |
| 2026年7月17日 | 建設資材の調達環境などを理由に、開業予定を2028年春へ変更 |
3月の発表から約3カ月半でスケジュールが見直された形です。
ただし、7月の発表では新たに参加した事業者も含めて設計・構想を検討し、施設内容の充実を図っていることも説明されています。延期される1年間は、資材調達や工事計画を整えるだけでなく、施設計画をさらに具体化する期間にもなりそうです。
今後注目したいのは開業日・施設内容・アクセス
2028年春という開業時期は決まりましたが、現段階ではまだ明らかになっていない情報もあります。
- 具体的な開業日
- 最終的な施設・アトラクション構成
- イベントスペースの詳細
- 店舗やカフェなどの詳細
- 営業時間
- 利用料金
- 公共交通機関を含む詳しいアクセス方法
- 来場者向け駐車場の運用方法
特に施設計画は現在も検討が続いているため、過去に公表された構想をそのまま最終仕様と考えないほうがよいでしょう。
最新情報はひろしまモビリティワールド公式サイトで順次案内されています。開業日や施設内容が正式決定した段階で確認するのがおすすめです。
まとめ
ひろしまモビリティワールドは、当初の2027年春から1年延期され、2028年春の開業予定となりました。
延期の理由は建設資材の調達環境の悪化で、施設そのものの計画は継続しています。広島市西区観音新町の約11haの敷地を活用し、モビリティ体験だけでなく、広場、カフェ、緑地、イベントなどを組み合わせた複合施設が計画されています。
具体的な開業日や最終的なコンテンツ、アクセスなどは今後発表される見込みです。2028年春の開業に向け、施設計画がどのように具体化していくのか注目されます。
コメント