神戸三宮TWINGATE(Ⅰ期)|高さ163m・32階、2027年12月竣工へ

兵庫県
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神戸・三宮の東側で進む大規模再開発「神戸三宮TWINGATE(ツインゲート)」。現在、雲井通5丁目では地上32階・高さ約163mのⅠ期ビルが建設されており、2027年12月の竣工が予定されています。

低層部に新たな中・長距離バスターミナルや商業施設、新・神戸文化ホール、新三宮図書館、高層部にオフィスやホテルを組み合わせる複合施設です。

先に押さえておきたいのは、「2027年12月竣工=すべての施設が同時にオープン」ではないことです。新三宮図書館は2028年2月頃、文化ホールやホテルも2028年の開業が予定されており、施設ごとに利用開始時期が異なります。

神戸三宮TWINGATEとは?32階ビルだけの名称ではない

「神戸三宮TWINGATE」は、雲井通5丁目に建設中の1棟だけを指す名称ではありません。

神戸市などは、雲井通5丁目地区を「Ⅰ期」、北側の雲井通6丁目北地区を「Ⅱ期」として段階的に再整備しており、この2地区を一体化したエリア名称として2025年10月に「神戸三宮TWINGATE」が発表されました。

「TWIN」は2つの施設、「GATE」は神戸と全国各地をつなぐ新たな玄関口を表しています。両地区にはバスターミナルのほか、文化施設、商業施設、オフィス、ホテルなどが集まり、三宮東側の大きな拠点になる計画です。

そのため、現在建設が進んでいる高さ約163mの建物は、より正確には神戸三宮TWINGATEのⅠ期にあたる雲井通5丁目地区再開発ビルと考えると分かりやすいでしょう。

雲井通5丁目・Ⅰ期ビルの規模と完成予定

神戸市が公表している事業計画では、雲井通5丁目のⅠ期ビルは地下3階・地上32階・塔屋2階、高さ約163mです。

項目計画内容
事業名神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業
計画地兵庫県神戸市中央区雲井通5丁目周辺
敷地面積約8,230㎡
延べ面積約99,130㎡
階数地下3階・地上32階・塔屋2階
高さ約163m(建物高さの最高限度165m)
構造鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造
主な用途商業施設、バスターミナル、文化ホール、図書館、オフィス、ホテル、駐車場など
新築工事着手2023年7月
竣工予定2027年12月

JR三ノ宮駅の東側約250mに位置し、現在の三宮駅前から徒歩で移動できる距離です。

単純な超高層オフィスビルではなく、交通・買い物・文化・仕事・宿泊を1か所に集約する点が、この再開発の大きな特徴です。

神戸三宮TWINGATE(Ⅰ期)には何が入る?

Ⅰ期ビルでは用途が低層部から高層部まで立体的に組み合わされています。

主な用途計画上の配置延べ面積の目安
商業施設地下1階~地上3階約10,840㎡
バスターミナル施設地下2階~地上3階約10,870㎡
公益施設地下2階、地上1~10階約30,830㎡
オフィス地上9~23階約24,700㎡
ホテル地上23~32階など約13,940㎡
駐車場地下3階~地上1階約7,950㎡

複数の用途が同じ階に配置される部分もあるため、表の階数は「その階すべてが同じ用途になる」という意味ではありません。

新バスターミナルが三宮の中・長距離バスを集約

低層部には「神戸三宮駅交通ターミナル」が整備されます。

三宮では現在、中・長距離バスの乗り場が複数の場所に分かれています。TWINGATEではこれらの交通機能を集約し、鉄道からバス、バスから三宮の街へ移動しやすい交通結節点を目指しています。

国土交通省の計画資料では、Ⅰ期部分に乗降5バース、待機4バースを設ける計画が示されています。1階にバス乗降場、2~3階には待合空間やチケット売り場、店舗などを配置する構成です。

さらにⅡ期の雲井通6丁目北地区でもバスターミナルを整備し、最終的には両地区を一体的に機能させる計画です。

商業施設は地下1階~地上3階|テナントは今後の発表に注目

商業施設は地下1階から地上3階を中心に、計画上約10,840㎡が確保されています。

北側1階には「あじさい通り」に面した路面型店舗を配置し、建物内だけで完結する商業施設ではなく、周辺の街路とつながるにぎわい空間をつくる計画です。

一方、2026年9月時点では商業施設の全テナントをまとめた正式な店舗一覧は公表されていません。

雲井通5丁目再開発株式会社ではテナント出店に関する案内を開始していますが、現段階で未発表の店舗名を予想して判断するのは避けたほうがよいでしょう。

開業が近づけば飲食店や物販店、サービス店舗などが順次発表される可能性があるため、商業施設の具体的な内容は今後の正式発表が重要になります。

新・神戸文化ホールは4~8階|大ホールは約1,800席

Ⅰ期ビルの4~8階には、現在の神戸文化ホールの機能を引き継ぐ「新・神戸文化ホール」の大ホールと小ホールが整備されます。

施設規模
大ホール約1,800席
小ホール約270席(移動観覧席利用時)
配置主に4~8階
開館予定2028年

コンサートや舞台公演だけでなく、市民利用にも対応する文化拠点として整備される予定です。

現在の文化ホールがある大倉山から三宮へ機能が移ることで、鉄道やバスを利用して市外から訪れる人にとってもアクセスしやすくなります。

新三宮図書館は9・10階|2028年2月頃に開館予定

新三宮図書館は、神戸三宮TWINGATEⅠ期ビルの9階・10階に移転する予定です。

神戸市が2026年4月に公表した概要では、2028年2月頃の開館予定とされています。

項目新三宮図書館の計画
開館予定2028年2月頃
場所9階・10階
面積約2,000㎡
蔵書数約11万冊
座席数約200席
自習席約30席

一般図書や児童図書に加え、舞台芸術、神戸の魅力、ビジネス関連などのコーナーを設ける予定です。

現在の三宮図書館と比べて面積・蔵書数・座席数が拡大する計画で、単に本を借りる場所ではなく、三宮で調べ物や学習、仕事の合間の情報収集にも使いやすい施設になりそうです。

高層部にはオフィスとTRUNK(HOTEL) KOBE

中高層部にはオフィスが入り、さらに上層階にはホテルが整備されます。

ホテルについては、テイクアンドギヴ・ニーズが「TRUNK(HOTEL) KOBE Project」を2028年に開業する計画を公表しています。

同社の案内では、高層階から六甲山やポートアイランド方面の景色を望めるホテルとし、最上階には幅約30mのインフィニティプールを計画。テラス付きレストラン、バー、スパなども設ける予定です。

商業施設のテナントがまだ出そろっていない段階でも、ホテルについては具体的なブランドと計画内容まで公表されている点は押さえておきたいところです。

駐車場は224台を計画|開業後の料金や利用条件は未発表

最新の事業計画では、地下3階から地上1階に駐車場を設け、自動車224台、駐輪364台、自動二輪17台を収容する計画です。

ただし、これは建築計画上の台数です。

商業施設や文化ホール、ホテルを利用した場合の駐車料金、営業時間、割引サービスなどの運用条件は別途決まるため、開業前後の正式案内を確認する必要があります。

三宮駅前の立地や新バスターミナルを備える施設の性格からみても、公共交通を利用しやすいことが大きな特徴になります。

歩行者デッキで三宮駅周辺との移動もしやすくなる計画

再開発では建物そのものだけでなく、周辺の歩行者動線も大きく変わります。

Ⅰ期ビルの2階には歩行者用歩廊を設け、周辺の歩行者デッキと接続する計画です。地上の横断歩道だけに頼らず、駅周辺の建物間を移動できるネットワークづくりが進められます。

三宮はJR、阪急、阪神、地下鉄、ポートライナー、バスが集まる一方、現在は乗り換え動線が分かりにくい場所もあります。

TWINGATE、新しいバスターミナル、三宮駅周辺の歩行者デッキが一体的に整備されれば、「駅から施設へ行く」「バスから鉄道へ乗り換える」「施設から周辺商業地へ歩く」といった移動のしやすさが変わることになります。

いつオープンする?2027年12月竣工後、2028年に順次開業へ

神戸三宮TWINGATEⅠ期については、「完成はいつなのか」を見るときに、建物の竣工と各施設の開業を分けて考える必要があります。

時期予定
2023年7月Ⅰ期ビルの新築工事に着手
2027年12月Ⅰ期再開発ビル竣工予定
2028年2月頃新三宮図書館開館予定
2028年新・神戸文化ホール開館予定
2028年TRUNK(HOTEL) KOBE Project開業予定
2028年度新バスターミナルの運営開始を想定した事業計画

商業施設やバスターミナルを含め、すべての施設について同じ日に一斉開業すると正式発表されているわけではありません。

「建物は2027年12月に完成し、実際に利用できる施設は2028年にかけて順次立ち上がる」と理解しておくのが現時点では分かりやすいでしょう。

Ⅱ期の雲井通6丁目北地区ができてTWINGATE全体へ

Ⅰ期ビルが完成しても、神戸三宮TWINGATE全体の再開発がそこで終了するわけではありません。

北側の雲井通6丁目北地区がⅡ期に位置付けられており、こちらにもバスターミナル、商業機能、劇場、オフィスまたは宿泊機能などを整備する計画です。

Ⅱ期については2026年3月に都市計画が決定されましたが、Ⅰ期とは事業の進み方や完成時期が異なります。

つまり今後は、まず雲井通5丁目のⅠ期が完成し、その後Ⅱ期まで整備されることで、名称の由来となった2つの「TWIN」がそろっていくことになります。

神戸三宮TWINGATEで三宮東側はどう変わる?

この再開発で注目したいのは、高さ約163mという建物の大きさだけではありません。

現在三宮周辺に分散している中・長距離バスの機能をまとめ、文化ホールと図書館を三宮中心部へ移し、商業・オフィス・ホテルまで同じ場所に集める点に大きな意味があります。

例えば、遠方からバスで三宮に到着した人がそのまま買い物や食事をしたり、文化ホールの公演へ向かったり、周辺の鉄道へ乗り換えたりしやすくなります。

地元利用でも、図書館、商業施設、文化施設を1か所で使えるため、「バスターミナルを利用する人だけの施設」ではありません。

一方で、商業施設の店舗構成や駐車料金、各施設の正確な開業日など、2026年9月時点で未発表の情報も残っています。

現段階では、高さ約163m・地上32階のⅠ期ビルが2027年12月に竣工し、2028年にかけて新三宮図書館、新・神戸文化ホール、ホテルなどが順次利用できるようになることが、来街者にとって最も重要なポイントです。

さらにⅡ期まで進めば、神戸三宮TWINGATEは三宮東側の交通・文化・商業をまとめる新たな玄関口として、三宮駅周辺の使い方そのものを変える大規模な拠点になりそうです。

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