北海道教育大学函館キャンパス内で計画されている複合型商業施設について、大規模小売店舗立地法に基づく新設届出の内容が明らかになりました。
届出上の名称は「(仮称)コープさっぽろ北海道教育大学函館校店」。店舗面積の合計は4,892平方メートルで、コープさっぽろの売場だけでなく、3つのテナント区画を含む複合的な店舗計画となっています。
また、届出には2027年3月4日が「新設をする日」と記載されていますが、これは正式なグランドオープン日が3月4日に決まったという意味ではありません。北海道教育大学とコープさっぽろは、公式発表で2027年春のオープンを目指すとしています。
大店立地法の届出で分かった施設概要
北海道は2026年8月20日、大規模小売店舗立地法第5条第1項に基づく新設届出を告示しました。届出年月日は2026年7月3日です。
| 施設名 | (仮称)コープさっぽろ北海道教育大学函館校店 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道函館市八幡町149-2の内ほか |
| 設置者 | 生活協同組合コープさっぽろ |
| 届出上の新設日 | 2027年3月4日 |
| 店舗面積 | 4,892平方メートル |
| 駐車場 | 230台 |
| 駐輪場 | 151台 |
| 車両出入口 | 2カ所 |
届出内容や施設配置図は、北海道の大規模小売店舗立地法・令和8年告示状況で確認できます。
コープさっぽろだけでなく3つのテナント区画を計画
施設名には「コープさっぽろ」と入っていますが、4,892平方メートルすべてがコープさっぽろの売場になるわけではありません。
届出添付資料を棟・売場ごとに整理すると、次の構成です。
| 棟 | 売場 | 店舗面積 | 主な販売品目 |
|---|---|---|---|
| A棟 | コープさっぽろ | 約2,189平方メートル | 食料品全般、医薬品、家庭用消耗品など |
| C棟 | テナント(1) | 約815平方メートル | 日用消耗品、雑貨など |
| C棟 | テナント(2) | 約856平方メートル | リサイクル用品など |
| D棟 | テナント(3) | 約1,032平方メートル | 医薬品、化粧品、食品など |
コープさっぽろの店舗面積は約2,189平方メートルで、全体の約45%です。残る約55%を3つのテナント区画が占めるため、実態としては食品スーパーを核とした複合商業施設と考えると分かりやすいでしょう。
一方、2026年9月時点の大店立地法の添付資料では、3区画はいずれも「テナント(1)」「テナント(2)」「テナント(3)」と記載されており、具体的な店舗名は記載されていません。販売品目だけから出店ブランドを断定することはできないため、正式発表を待つ必要があります。
なお、A棟には売場とは別にATMの区画も記載されています。
B棟は売場がないため店舗面積4,892㎡には含まれない
施設配置資料にはA棟、B棟、C棟、D棟が確認できますが、大店立地法上の店舗面積に算入されるのは主にA棟、C棟、D棟です。
B棟については、届出資料に「事務所等で売場がないため省略」と明記されています。そのため、敷地全体に建つ建物の規模と、大店立地法でいう店舗面積4,892平方メートルは同じではありません。
「(仮称)コープさっぽろ北海道教育大学函館校店」という届出名称も、コープさっぽろ単独のスーパー棟だけではなく、複数の物販棟をまとめた大規模小売店舗の名称として捉える必要があります。
2027年3月4日は正式なオープン日ではない
大店立地法の告示には「大規模小売店舗の新設をする日」として2027年3月4日が記載されています。
ただし、この日付をそのまま「2027年3月4日オープン」と解釈するのは避けたほうがよいでしょう。大店立地法の届出に記載される新設日は、法定手続き上の予定日であり、実際の営業開始日は工事や開店準備などによって異なる場合があります。
北海道教育大学とコープさっぽろが2026年2月に発表した事業用定期借地権契約締結のお知らせでは、「令和9年(2027年)春の店舗オープンを目指す」としています。
現段階では、「2027年春の開業を目指しており、大店立地法上の新設日は2027年3月4日」と分けて理解するのが適切です。
場所は北海道教育大学函館キャンパス内
計画地は北海道教育大学函館キャンパス内です。大店立地法の届出所在地は「函館市八幡町149-2の内ほか」となっていますが、北海道教育大学函館校の一般的な所在地表記は「函館市八幡町1番2号」です。
北海道教育大学が土地活用事業の公募を行った際の資料では、対象地を「教育大通りに面した敷地東側の屋外運動場用地」としています。
今回の計画は、単に大学内へ学生向けの小規模な売店を設けるものではありません。大学が稼働率・使用率の低い土地を有効活用し、財政基盤の強化を図るために事業者を公募し、コープさっぽろを選定したものです。
コープさっぽろの公式発表では、複合型商業施設を整備するとともに、学生・教職員と地域住民が相互に利用・参加できるコミュニティスペースを設ける方針も示されています。
駐車場は230台、駐輪場は151台を計画
大店立地法の届出では、来客用駐車場の収容台数は230台、駐輪場は151台となっています。
施設配置図には、これとは別に92台分について「職員駐車場又は冬季一時堆雪場として利用可能」とする注記もあります。北海道の施設らしく、冬季の雪の置き場も考慮した配置計画になっています。
届出上の施設運営時間は次の通りです。
- 店舗の開店時刻:午前7時
- 店舗の閉店時刻:午後9時50分
- 駐車場利用時間:午前6時30分~午後10時
- 荷さばき可能時間:午前6時~午後10時
- 車両出入口:2カ所
これらは大店立地法に届け出られた運営条件です。実際のコープさっぽろや各テナントの営業時間がすべて午前7時から午後9時50分になると確定したわけではありません。開業が近づいた段階で、各店舗から正式な営業時間が案内される可能性があります。
今後は正式なテナント名とオープン日を確認
今回の大店立地法届出によって、これまで「2027年春」とされていた計画について、店舗面積4,892平方メートル、駐車場230台、駐輪場151台という具体的な規模が確認できるようになりました。
特に注目したいのは、コープさっぽろの売場に加えて、日用品・雑貨、リサイクル用品、医薬品・化粧品などを扱う3つのテナント区画が計画されている点です。食品スーパーだけで日常の買い物を完結させる施設ではなく、複数の買い物目的に対応する商業施設となることが見込まれます。
一方で、3テナントの正式名称、各店舗の営業時間、正式なグランドオープン日は、大店立地法の届出だけでは確定できません。開業に向けて新たな公式情報が発表された場合は、それらを確認したうえで判断するのが確実です。
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